全国的に多発している人身事故。
人身事故が発生すると遺体の処理や安全点検のために電車が一時停止することになり、多くの人に影響を与えることとなります。

人身事故に遭遇したことで予定する電車に乗れなかったという人がこの記事を今から読もうとしている人の中にもいるかもしれません。

皆さん、人身事故が発生した場合駅員がどのような対処をするか知っていますか。

今回は人身事故が発生した場合の駅員の対処、また鉄道会社からの賠償金についてなど気になる情報をまとめていきたいと思います。

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人身事故が起きた場合駅員の対処はどうなってるの?

 

人身事故が発生した場合、鉄道会社は警察と消防に連絡しなければなりません。
必要に応じてレスキュー隊を呼ぶこともあるんだとか。

警察が人身事故発生現場に到着するまでの間、駅員が事故処理を行います。

ここで言う事故処理とは、遺体回収を意味します。

時速60㎞以上、30トンを超える車体と衝突した遺体は激しく損傷しているケースが多く、マスクや防護服は欠かせないと言います。

(バラバラ死体になっているケースも少なくないのだとか…)

通報により駆け付けた救急隊が到着し、共に回収作業を行います。

全ての回収作業が終了したら、電車の洗浄を行います。
飛び込んだ遺体の血といった痕跡を消すためです。

駅員と救急隊が遺体の回収を行っている間、駆け付けた警察官はどこから飛び降りたのか、事件性はないのかといった現場検証を行います。

これらの作業が行われている間、電車は運転を見合わすこととなります。
遺体の損傷具合により時間は異なりますが、だいたい1時間程度かかるとのこと。

すべての作業が終了した後、電車は再開となります。

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鉄道会社から遺族への賠償金額はいくら?

 

人身事故が発生した場合、亡くなった遺族は鉄道会社から賠償金を請求されます。

鉄道会社から実際に請求されるのは、

車両の損傷(修理代)
遅延による払戻金
清掃コスト
他の鉄道会社・バス会社に払う振替輸送代

これらとなります。

人身事故発生時の混雑具合により左右されますが、賠償金は合計で数百万~1千万円が遺族に請求されると言います。

全国各地で毎日のように発生している人身事故。
ということは、その数だけ賠償金が請求されているというわけです。

ですが多くの遺族が賠償金を支払うことができません。
弁護士に相談し相続放棄を選択。賠償金を支払わないケースがほとんどです。

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運転士のメンタル状態と仕事への支障は大丈夫なの?

多発している人身事故。
多くが電車の前方に向かって飛び込んでくるといいます。

となると、電車を運転する運転士は事故発生を眼のあたりにするわけです。

運転士のメンタルは大丈夫なのでしょうか…。

実は人身事故を眼のあたりにした運転士の多くが「自分は人を轢いた」という感覚がトラウマになり異動を希望する人が多いんだとか。

鉄道会社にもよると思いますが、人を轢いた運転士のメンタルをケアする目的で休暇を与え、カウンセリングを受けさせるところもあると言います。

その後運転士として復帰する人も居れば、やはりトラウマになり異動を希望する、中には鉄道会社自体を辞めてしまうという人も少なくありません。

人身事故を経験してしまった運転士の声公開

「ゴンッ」

 大きな衝撃音に「やってしまった」と血の気が引いた。運転士の田中浩さん(45)=仮名=は二〇一六年秋、首都圏で特急列車を運転中、線路にいた年配の男性をはねた。踏切のない場所だった。「なんでこんな所に人が…」。時速八十キロほどで走っていた。汽笛を鳴らし、急ブレーキをかけたが間に合わなかった。

 日は落ち、視界は暗かったが、血が飛び散り、凄惨(せいさん)を極める現場の様子が感じ取れた。作業員や警察官が対応に追われている。鼓動が高鳴る中で、田中さんの頭によぎったのはダイヤの乱れだった。「人命救助をしなければ…。ただ、乗客にも迷惑はかけられない」

 一時間半後に運転を再開。田中さんは交代せず、高ぶる気持ちを何とか落ち着かせ、ハンドルを握った。

 運転士である以上、人身事故を起こすかもしれないと覚悟していた。だが、事故後一カ月ほど体が重く、体調がすぐれなかった。人の命だけではなく、遅延が気になったことに、「運転士の宿命だと自分に言い聞かせる思いと、自己嫌悪の思いに挟まれて、苦しかった」。

 運転士の仲間は「仕方ないよ」と慰めてくれた。だが再び事故現場を通ったり、同じ時間帯になったりすると、心臓の鼓動が速まる。同じ車体番号を見掛けても事故を思い出した。

 同じ鉄道会社の運転士斎藤啓輔さん(36)=仮名=は一七年十二月、運転中に人身事故を経験した。「人を殺してしまった感覚は、たぶん一生消えない」。血の臭いや乗客の悲鳴、「ドスン」と車体に衝突した感覚は、今も体に残っている。

 二人は事故後、休暇を取得せず、カウンセリングも受けていない。「奪ってしまった命と向き合う時間がほしい」と口をそろえる。

 鉄道業界の資料によると、カナダの鉄道会社では、人身事故に遭遇した運転士には、心のケアのために数日~一週間ほどの休暇を与えている。諸外国では、こうした制度は珍しくないという。

 鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「運転士の仕事は肉体的にも精神的にもハードで、労働環境の整備も遅れている。人身事故に遭遇した運転士の精神状態を専門的に検証するべきだ」と指摘している。 (木原育子)

  ◇ 

 二〇一八年、全国の自殺者数は二万五百九十八人で、九年連続で減少した。だが、鉄道自殺は六百人を超え、一日平均一・七人で高止まりの状態だ(一七年)。鉄道自殺が多発する首都圏で、失われた命に無関心になっていないか。運転士や遺族の体験から考えたい。

引用元:東京新聞

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まとめ

人身事故が発生した場合に処理を行う駅員の仕事についてまとめていきました。

人身事故が発生した場合、悪いのは飛び込んだ人です。
であるにも関わらず、利用者などに謝るのは駅員たち…。

「将来の夢は電車の運転士になること!」という子供たちは多いです。
ですが現在のこの人身事故発生の現状を受け、「電車の運転士になりたい」と思う人が一体どれだけいるのでしょうか。

人身事故が発生したという情報を聞くたび、運転士や駅員のメンタルが心配になります。そのうち鉄道の現場で働く人が居なくなるかも…。

全国的に発生する人身事故の解決策はなにかないのでしょうか。

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